2016年9月2日金曜日

南海油田②・萬番井東~西西井木根!



8月20日(土) 14:00出船

~ 南海油田 ~

~ 番萬井東木根 ~ 西西井木根 ~




☯萬番井東木根☯


煌煌と照らせるその灯りは

海面に反射し

只ならぬ雰囲気を醸し出す。




私は230gのジグを目の前に落とし

ロッドを下げて、ジグの降下スピードを上げた。

誰よりも早く底取りをおこない、

擦れてない魚を一番乗りで

捕りたかったなどという

せこい作戦では無い。


水深の状況と海中の潮の流れを

掌握したかったのだ。


『 なるほど、この速さか、、、

流れの層が底から40m付近で変わっている、、

所謂、2枚潮というやつだ。

この層の境目付近を狙ってみるか、、』


アピール力を重視する為

ジグを170のフラットピンクグローに変え

シャクリを開始した。


指先から足先まで

全身に回った風邪毒の性で

怠い身体がいう事を聞かず

否応なしに、

スロウピッチのシャクリズムになっていた。


未だ、誰も魚を上げていない

暫く様子見ムードが漂う船中であったのだが

申し訳無くも予定通り

その静寂を破ってしまったは


ハードジギンガー一本道の漢


『  』 


だった。

jiggingest YKA

『 なかなか、引き抵抗感が、無い、、、』

ドラグなど全く使う必要もない魚

それは 『 海ドラゴン 』 だった。

170gのジグをガッツリ食べている。


 対象魚の違いに全く喜べず

只、思ったのは

『 本当に太刀魚は何処にでも居て、、、

そして、いつもアシストフックの紐を

ギザギザにやってくれるな、、、』 


ということだけだった。

Jigginger YKA




そして、直ぐにクーラーの中に仕舞っては

クエ・イシナギ・ハタなどの大根魚を狙うべく

直ぐにジグを海底に投下し

底を丁寧に探っていると、、



南油(通称)の本来の姿が現れた。



『 来た!! 』



のっそりと重い、何処までもどっしりと深い

まるで、岩の様な

『 その引き抵抗感!!!』


 ぬおっ!

こっ、これは!!伝説のイシナギか!!?

身体が海に持って行かれそうだ!』


重量級の引き抵抗感に喜びを飛ばしながら

長時間に渡り全力ファイトをしていた為

本当に気分が悪くなり、

今にも戻しそうになってしまい

ちょっと、K氏に代わって貰う事にした。


交代してから数分後、、、

『 あれ?あれ? 』 

『 何か変ですね!? 』 

と言い出し

香港人クルーもその異変を察知し

糸を手繰ってクイクイしてみると

ジグがすんなりと外れて軽くなっているのが判る。


『 あっ!バレてしまった。。。』


私のフッキングの甘さが裏目に出たのか

かんぬきに掛からず

口の浅い所に掛かかって

唇が切れてしまったのか。。。


将又、私の大魚が余りにも羨ましく

『 故意にやられたか。。。 』


の可能性が一番高いのだが

如何せん

体調不良とバラシで目の前が暗くなり

気分の悪さが

最高潮猛烈の状態に達してしまい

本能的に

暫く身体を休めたい衝動にかられ

倒れ込むように船内に向かい、

ねぐらに入って目を閉じた。



30分位たっただろうか、、、

『 はっ、と目を覚ますと

K氏が僕も太刀魚釣れました!』 と言うので

念のため、Cさんに聞いてみると

どうやら

ドラゴンには程遠い

小太刀が釣れてたみたいだ。



暫し体を休めたお陰か

少しだけだが身体が楽になり

再びシャクリを展開すると


『 来た! 』


しかし、何だか小さいな、、泳がせの生餌で使うか、、

と思うほどのツムブリ。

ツム

何れにしても

『これで2匹目。。。差がついちゃったな。。。』


そして、


もう一尾

ツムのふた回り程大きい

赤い鰭の長い鯛(アカアマ鯛?)が釣れ

小さいのでそのまま逃がそうとすると

クルーが勿体ないからとっといてくれ!

と懇願しに来たので

そのまま針を外してもらい

あげることにした。



言うなれば、型が小さいので

『 この位で喜んでいては

JIGGINGERとして名が恥じると思い

喜んだ顔も見せず

写真も撮らなかったという訳だ。』



『 しかし、これで3尾目か。。。

大差がついてきたな。。。 』




その後も皆頑張ったのだが

大魚の釣れない

沈黙の時間が続くことになってしまった為

船長が移動を決断し

他のモッコンに移ることになった。


1時間位かけて

到着したのは

『 ☸西西井南海木根☸ 』


船を柱に括り付け

スタンド-バイ。


210のジグを投下するも

川の様な激流で流され続ける。


『 210でこの流され方か。。。』

ならば

『 持ってきた中で1番重い

280で勝負するか。。。』


しかし、

ジグを交換しても

着底しない。。。


『 ここは厳しすぎる。。。』


と心の中で呟き諦めかけていたその時

皆、同じ気持ちであったらしく

再度、移動する運びになった。




『 南海油田 』



『 此処に来れば、誰でも簡単に

大型魚が沢山釣れると思っていた。。。』


しかし


『 現実は、結構厳しい 』

ものだと

心底思い知らされたのだった。

『 中々厳しい南海油田 』








当日の全員釣果 :

ドラゴン・カンパチ・ツムブリ・何とか鯛

バラフエ・鬼クーダ・巨イサキ・アカアマ鯛?他


使用タックル :

リール : ステラSW8000

      バトル6000番

      ステラSW6000

ライン  :   PE6.0号 PE5.0号 PE3.0号 

ロッド   :  ソルティガ ・ バルレット ・ ベデル

ルアー : 各種ジグ80g~280g・ポッピングベイト

釣行時状況 :

モッコンライト爆魚灯・晴れ時々稲光



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