2013年10月7日月曜日

自分漕ぎボート!




10月6日(日) 10:30AM 

~ 将軍奥(チェンクワンオー) ~


 
 
本日は
 
香港の東に位置する、チェンクワンオー(将軍奥)地区に
 
 
N田氏とN田氏の奥様と向かう。
 
 
 
一人/二人乗りのボートを
 
自分で操る、自分漕ぎ釣法。
 
船体は小さく、おんぼろい。
 
 
 
 エンジンも数馬力で出力が弱く遅い、
 


 
が、
 
快晴が迎えてくれ、
 
のんびり釣りをするには最高だ。

子供の頃に乗った、ゴーカートを思い出し
 
以外に楽しいので、
 
はまってしまいそうだ。
 
 
 
 
いざ、出船!!!
 

笑顔が活き活きとしている。(N田氏ご夫妻)


私のボルテージもMAX。 (Vサイン)
 

ブォーン・・・・・・早そうに見えるが遅い・・・
 
 
・・・右後方が沈んでいるような感じになる。
 
多分、古い船なので元々のバランスが悪いのだろう。 
 
 
 
 
最初は様子見で
 
近場の灯台をさびき攻めしてみると・・・

 
 
キダイ
 
 
 
サバフグ
 
 
の猛攻にあう。 
 


そして、あちらさんは、、、
  
 
 メインのイカをダブルヒット!!型も良い!


お二人のイカを見て、

私もイカさしを食べたくなりエギ竿に持ち替えたが

来なかった。。。



操船にも慣れ、

どんどんと勢いがついてきて、

次は、向こうのテトラ廻りで

マングローブジャック・チヌを狙いましょう!
 
 
と向かうが渋い。
  

テトラ群を超え左の岩壁が見えたところで

再度、サビキを垂らしては

回収をおこなう作業を進めていた。
 
 

 
その時・・・
 
 

 
座りながら適当にやっていた罰が・・・

 

中型ガルーパ狙いの5本針15号サビキの一番下の針が

 
同型サビキ



 
私の右腕裏上部にズッポシと深く・・・




 
「・・・・・・・・・・・・・・・」
 


 
 
「やってしまった・・・」




 
(同型針)


取り敢えず、手で持って抜いてみる。
 
 
当たり前だが、、、抜けない。
 
 
やはり、針先を出して後ろから抜くか
 
 
「イタッ・・やめた・・・」
 
 
何回か繰り返していると
 
 
血が肘下まで垂れ、ボートの床に落ちる。
 
 
 
「痛いじゃないか!もう!
 
君は何でここに刺さったのよ?
 
筋肉の筋とか神経は大丈夫か?
 
エビ菌とか付着してないよな?」
 
などと
 
独り言をぶつぶつ呟きながら、
 
刺さったまま暫くどうしようか考えてみる。
 
 
「OVJWGT???(広東語)」
 
 
??声を掛けられ、ふと顔をあげると
 
磯釣り師が近くにおり、岩壁が迫っていた。
 
 
「危なー、船激突するとこだった」
 
オールの木棒で岩を突き、脱出。
 
針抜きに集中するあまり、
 
周りが見えていなかった。。。
 



 (シーバスルアー針より強固で大きい)
 

 
・ ナイフがあれば傷口を広げて取るが、
 
持って来て無い。
 
 
・ タオルが有れば、口に挟んで力を入れ
 
ぶち抜けるが無い。
 
 
・ 刺さったまま、釣行を続けるのもいい
 
が違和感が。。。
 
 
 
 
 
「どうすっかなー」
 
 
 
 
やはり、
 
 
 
 
一気に行くしかないか。。。
 
 
 
ペンチを見つけて左手に持ち

 
「1・2・3で行くぞ!!!!!!!」

 
歯を力強く食い縛り、気合を入れる。
 
 
 
 
 

 
 
 
ブチッッッッッ!!!

 
 
 
 
 
「ぷふぅ~~~ぅ、、、取れたーーーっ」
 



 
この瞬間の安堵感・・・

言葉にならない。



 
N田氏の船まで最大出力で近寄り
 
合流してバンソウコウを貰い
 
応急処置完了。
 
 
最近の針の貫通性能が凄すぎて
 
逆に危なさを感じる出来事であったと同時に
 
絆創膏・消毒液・タオルなどは面倒くさがらずに
 
常備しなければならないと痛感した。
 
(翌々日の針掛かりした箇所の痕) 

(翌翌々日)
 
 
 
 
 
針が抜け、体が軽くなり、
 
 
大物狙いに行きます?
 
 
 
ということで、
 
忌忌しいこの場所を一気に離れる。
 
 
「ブ―ン、ブブブーン」
 
 
おお~、良いぞ~、
 
少し波も出てきて海っぽくなってきたじゃないか!
 
 
「ブス・・ブスッ・・・」
 
 
 
ん・・・?
 
 
 
今度は。。。ガス欠。。。。
 
 
「えぇ~!!勘弁してよ~」
 
 
 
大型のクルーザーや船が往来する真ん中で、
 
此処では止まりたくなかった場所で船が止まってしまった。
 
一刻も早くガソリンを入れなければならない、
 
直ぐに蓋を開け、一気に注入する、
 
船が来ないか周りをキョロキョロと注視し
 
焦りながら入れていた為、
 
手にガソリンがかかりまくっているが
 
早く入れることが先決だ。
 
運よく、海原を通り直ぎ良さげなポイントへ到着。
 
 
 
近くに筏が見え、その×印の付いた

風表のブイから船を流す。
 
 
すると、
 
 
居ましたいました、ハタ属。
 
 


カサゴ君にアカヒレイシモチ
 
おお~う、
 
異なる魚種がダブルHITでいい感じと思いながら
 
ペンチで魚から針を外そうと振り振りしている時に
 
 
N田氏から電話が、
  
「もしもし、ブツッ・・・・」 んッ?
  
 
「あ、痛ッ!カサゴの背鰭が中指に刺さった・・・」 アゥッ!
 
 
もう一本のロッドの針が根掛かりして倒れ、オウッツ!
 
 
携帯を見ると、
 
 
バッテリー残量がありません・・・
 
 
中指を見ると、
 
 
血が・・・・
 
 
前を見ると・・・
 
 
岩が・・・ドンッ!!!
 
 
 
エンジンが止まる。。。
 
 
 
「  暫し沈黙の時間が
 
・・・
 
手が3本あったら・・・
 
いや4本か・・・  」
 
 
 
 
気を取り直し、船を流していると、
 
風裏のポイントに行ったと思われた
 
N田氏夫妻の姿が久々に見えた。
 
こちらに向かって大きく手を振っているではないか!?
 
まさか、大物が釣れたのか!?
 
それとも、
 
私が散々な目に遭っていたのを察して
 
元気付けてくれているのか。
 
まあ、向こうも無事そうで元気そうで何よりだ、
 
こちらからもエールの手振りを返す。
 
 
さあ、
 
何だか元気が出てきたぞ!
 
もう一流し行くか!
 
 
 
 
 
 
小物流しのパレードを終了し、
 
終点付近がN田氏が居る場所だ。
 
その先は外洋に近くなる。
 
 
 
 
流されないようにアンカーを打っている。
 
 
ずっと同じ場所にいるけど、
 
そんなに爆釣する良い場所なのか?
 
 
船を近づけてみると
 
 
 
N田氏 「エンジン壊れました!!!」
 
 
 
えええ~!
 
 
そちらも、問題を抱えていたんですか!!!
 
 
私 「何があったんですか?」
 
 
N田氏 「岩にエンジンぶつけて・・・かかるけど
 
プロペラが回らない・・・・・・
 
S.O.S電話したけど電話出てくれないし・・・」
 
 
 
「あ!あの時の電池が無くてすぐ切れた電話か!!
 
そういうことだったのか!!

手を振っていたのは、助けてのサインだったのか!!」
 
 
 
 
 
≪よ~く解りますよ、そのつらい気持ち。。。
 
その時は、
 
こちらも激突したりしてましたから、
 
そちらさんも色々あったんですね、
 
私も色々な負を抱え込んだので
 
自分だけじゃなかったんだと。。。
 
しみじみと同情の念が込み上げる。 ≫
 
 
 
 
 
幸い、近くの漁師が助けの電話を入れてくれ
 
救助ボートを呼んでくれたとの事。
 
 
その間にも
 
「イカ来た!!!」
 
 
エギングしてたんですか??
 
 
と良型をあげられた。。。
 
流石に釣師、タダでは転ばない。
 
 
 
N田氏(苦境のなかイカをあげる!)
 
 
 
 
その後、
 
エンジンを乗せ換えてもらい助かった。
 
その時に、
 
こっちまで来てはダメだよ!!と言われ
 
そうだったのかと落胆する。
 
 
色々あったので、
 
取り敢えず戻って近場でのんびりやることになり
戻る
段々と
風景が変わり、
 
 
近くまで戻ると
 
安心感と疲労感が出てきてたので
 
もうそろそろ上がりましょう”
 
ということで竿納めする事に。
 
 
 
 
 
腕から針が取れて、大粒の嬉し涙が
 
海面にこぼれ落ちる。
 
 
 
 
 エンジンが故障してから40分前後、
 
桜島の様に力強く同じ場所で耐え抜き
 
生還したお二人。
 
 
   
 
双方共に色々あり内容の濃い一日であった。

 
 
でも、



楽しかった~!!!と思う気持ちが

強く残った日であった。


  


 


当日の釣果 :

ハタ・他小物

使用タックル :

リール : CI4ライトゲーム ・ カラマレッティ

ロッド  : リョウガ ・ セルテート2500R 
 
 
 
 

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